大金持ちとチンピラの友情「最強のふたり」

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●あらすじ:事故で首から下がマヒした富豪フィリップが新たな介助人に雇ったのは、スラム街に住む陽気な青年ドリス。フィリップをいわゆる障害者扱いせず、友達のように親しく接するドリスとの仲はどんどん深まるのであった…。

(C)Gaumont, Quad Productions

●感想:
愉快、痛快な映画だった。何しろドリスは無免許運転もする前科者。かたやフィリップは代々大金持ちの上流階級の人間。ドリスとフィリップがこれほどに意気投合するとは誰も思わないだろう。これはひとえに、ドリスのあけすけな性格が良かったのだと思う。普通、フィリップのように車椅子に座って身動きできない状態の人間を前にしたら、映画冒頭の面接のように「障害者が好きなんです」「何もできない人を助けたい」「人間に興味があって…」といった人たちばかりになるだろう。しかしドリスはそんな遠慮などしない。介助されているフィリップの素の姿に挑戦し、時にからかい、共に遊ぶ。「『今回は残念ながら』って失業証明の書類にサインしてくれる?」と面接で言い放った彼を選んだフィリップも、「コイツは面白い奴だ」と思ったのだろう。その予感は当たっていた。フィリップの生活は明らかに良い方向へと変わった。
大きな屋敷に豪華な内装、おしゃれなバスルーム。それを満喫し、女性秘書に色目を使うドリス。そんなドリスと対等に、いや「これ健常者向けのチョコだって、あはは!」などとブラックジョークを飛ばされてフィリップも面食らったかもしれない。そして、車椅子用の設備が付いている車両ではなく、排気量の大きなスポーツカーで街中をぶっ飛ばされて、さぞ心地よかっただろう。
一番印象的だったのは、フィリップが恋人への文通を口述筆記しているのを見て「まだるっこしいなぁ!」と彼女へ勝手に電話をかけたり、ラストでフィリップに彼女を引き合わせて去るドリスだった。
何と、これは実話を元にした映画である。実際のドリスのモデルは黒人ではなくアルジェリア系の移民だが、今でもフィリップのモデルとなった富豪と親交があるそうだ。
見終って、自分も立場や意見の違う知人を大事にしていきたいと思った。

この映画は、2011年の第24回東京国際映画祭で東京サクラグランプリ(最優秀作品賞)と最優秀男優賞をダブル受賞した。

  • 2011年、フランス
  • 監督:オリヴィエ・ナカシュ、エリック・トレダノ
  • 主演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シー

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