かなしくも美しい夫婦愛~「スパイの妻」

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1940年。満州国で行われている日本軍の非人道的な行為(731部隊による人体実験)を知った貿易商が、個人の正義感に基づきその情報をアメリカへ届け、日本が戦争への道へと進むのを阻止しようとする。

妻はなぜ危険をおかしてまでそれらのことをするのか、夫のことを理解できず苦悩し、証拠を憲兵隊に送るまでする。

しかし最終的に、妻は夫の愛を信じ、ともに海外へ亡命しようとするが…。

もともとはNHKのBS8Kドラマだったものを再編集したとのこと。画面の解像度が非常に高い上に、あえて色調をおさえた暗いトーンに、窓から差す光を逆光に使うシーンが多く、映像としてきわめて美しい作品。

音楽もとてもよかった。

9.5ミリフィルム?(8ミリかと思って見ていた)の古ぼけた映像が、作品の中にスパイスとして効いている。

「コスモポリタン」という単語を久しぶりに聞いた。戦中にはそんなことを考える人もあったのか…。

夫が妻を守るためにとった行動も、胸にせまるものがあった。まさか密告とフィルムのすり替えまでやるとは…。

妻・蒼井優、夫・高橋一生、憲兵隊長・東出昌大。彼らの演技が抑え気味で、まるで昭和中期の映画を見ているかのようだった。こういうのも悪くない。

黒沢清監督作品を見るのはこれが初めてだった。他の作品もぜひ見たい。

U-NEXTで鑑賞。

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