思春期の痛みを優しく描く大人気シリーズ新作映画「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」

アニメ
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「タイトルがふざけてる」と思ったそこのあなた、先入観は捨てましょう。
もしお時間があれば、こちらの総集編動画を見てから映画館に行かれてはいかがかと。

公式サイト https://ao-buta.com/

神奈川県立峰ヶ原高校2年生の梓川咲太(あずさがわ・さくた)と、その周囲の少女たちを巡る、少し不思議でほろ苦い作品です。
元はラノベで(電撃文庫、鴨志田一・著、溝口ケージ・イラスト)既刊12巻、7月7日には第13巻「青春ブタ野郎はサンタクロースの夢を見ない」の発売を控えており、累計250万部、宝島社発行「このライトノベルがすごい!」では毎年入賞しており、2018年にはテレビアニメ化、翌年には続編の劇場版アニメが公開された、若者たちから強い支持を受けているシリーズです。

その新作「青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない」を観てきました。
7月2日15:45~、広島バルト11第4シアター。
日曜の昼だったからか、公開からすでに10日ほど経っているというのに、中学生~二十代の若者でいっぱいでした。物販も全滅。かろうじてパンフレットが購入できました。

簡単な予備知識を加えておくと、

(1)咲太の前に「思春期症候群」に憑かれた1学年上の桜島麻衣(さくらじま・まい)が現れる。彼女の問題を解決できたのち、二人は付き合い始める。
(2)咲太の妹花楓(かえで)は、中学でいじめに遭い、そのショックから解離性同一性障害を発症、別人格「かえで」と化していた。かえでは2年間の生活ののち結果的に消え、花楓はその間の記憶がない。

このくらいを押さえておけばいいでしょう。

(C)鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project

咲太と麻衣との関係が深まる秋。中学に復学するも依然引きこもり少女だった花楓は、「お兄ちゃんと同じ高校に行きたい」と言い出します。
スクールカウンセラーの女性と咲太はそれを応援しつつ、通信制高校の選択肢をひそかに検討。学校説明会のビデオに、麻衣の異母妹のどかと同じアイドルグループに所属する卯月を発見します。彼女もまた「空気が読めない」ことを苦にして通信制を選んでいたのでした。
咲太、麻衣、そして成績優秀なのどかの助けで、花楓は必死に勉強に励みます。
受験当日。咲太が作ってくれたお弁当を持って、花楓は江ノ電に乗り峰ヶ原高校へ一人で向かいます。
そして午後、咲太の家に教師から電話が。花楓が体調を崩して保健室で休んでいる、との知らせに、咲太はひどく取り乱しながら学校へ向かいます。
保健室でかけ布団にくるまって横になっている花楓に優しく声をかけるも、「私、頑張ったんだよ。でも、お昼休みの時、同じ中学の制服の子とすれ違って目が合ったんだ。『見られてる』と思ったとたん、すごく怖くなって…」「もう一人の私の方が頑張ってたじゃん!みんな、頑張ってた『かえで』が好きだったんでしょ!」と叫ぶ彼女。思わぬ言葉にショックを受ける咲太。

(C)鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project

花楓が教室に残していたものを回収している際、咲太は彼女が持ち込んでいた「かえで」の日記帳を見つけます。

(C)鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project

「お兄ちゃんと同じ高校に行きたいです。それがかえでの夢です。」…。記憶を失っていたにもかかわらず自分を慕って「引きこもり少女」から脱しようと頑張っていた「かえで」の夢を叶えるために花楓は無理をして頑張っていた…。そのことに気づいた咲太は、のどかを頼って卯月を花楓に引き合わせます。
「昔の自分も今の自分も好きだよ。」と明るく言う卯月に思うところがあったのか、花楓は自分で通信制高校の情報を集めていました。訪ねてきた唯一の友達と明るく語り合います。
そこに、スクールカウンセラーからの電話。何と、倍率が高すぎるという情報で多くの受験生たちが辞退した結果定員割れになったため、花楓は合格した、と。
しかし、花楓は「私は峰ヶ原高校には行かない。」ときっぱりと言います。

花楓と「かえで」。

今までの「青ブタ」シリーズのSF(少し不思議)感は薄く、花楓と咲太の家庭的な問題を解決するお話でした。そこがもの足りなかったという意見もあるようですが、僕は花楓の成長がうれしく思いました。彼女のつぶれそうな思いにこちらも苦しくなりましたし。
咲太の手料理(麻衣の仕込み)のスクランブルエッグが実に美味そうでしたね。
あと、咲太の胸に以前刻まれていた爪あとがないわねえ、と上半身裸の咲太の体をつんとつついていたところを花楓に見られて「花楓ちゃん違うのよ!!」と慌ててフォローに走る麻衣に笑いが起こっていました。

(C)鴨志田 一/KADOKAWA/青ブタ Project

さて、映画の冒頭とエンディングクレジットの後に、ランドセル姿の小学生麻衣が現れます。
本作と「青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない」は、同時に制作発表されています。「~ランドセルガール」の公開は今冬に予定されており、ムビチケ第1弾も発売中。

https://ao-buta.com/knapsack/

こちらも楽しみです。

青ブタシリーズのEDテーマ曲「不可思議のカルテ」、本作では花楓&かえで役の久保ユリカさんが歌っています。3連符と不思議なメロディーで、とても耳に残ります。

配信サイトではテレビシリーズ全13話と劇場版「~ゆめみる少女の夢を見ない」が見られます。例えばdアニメストアなら、初月無料・月会費550円です。

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(全13話)
思春期症候群――不安定な精神状態によって引き起こされるとネットで噂の不思議現象。梓川咲太、高校2年生。江ノ島からもほど近いとある高校に通う彼は、この年、様々な“思春期症候群”を引き起こした少女達と出会う。たとえばそれは、図書館で出会った野生のバニーガール。彼女の正体は、高校の上級生にして活動休止中の女優、桜島麻衣先輩。...

最後に。
通常版パンフレット(ドラマCDなし)は劇場だと1,000円で買えます。通販でぼったくり価格のものを買わないように、確実に手に入れて下さいね。

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