1本のウイスキーは家族の絆〜アニメ映画「駒田蒸留所へようこそ」

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「花咲くいろは」「SHIROBAKO」に続く、P.A.WORKS制作のお仕事アニメ。

いや、これは全くのダークホースでしたよ。必見です。

いままでに「凪のあすから」「白い砂のアクアトープ」といった数々の名作を送り出しただけはあると感心しました。
正直に言うとキャラクターデザインにはあまり興味を惹かれませんでしたが、背景と3D技術はP.A.WORKSのお家芸の結晶ですね。
雲に輪郭線があったり植物の描き方が独特だったりと、絵作りにいろいろな挑戦がなされています。

主人公は美しいウイスキー蒸留所女性社長、琉生。
対するのは、25才にもなって転職をくりかえしている軸のフラフラしたネット記者、光太郎。

光太郎は当初はまったくやる気がない(蒸留所を「醸造所」と言い間違えたり)のですが、琉生が夢を捨ててまで蒸留所を継いだ意志(震災で蒸留所が被害に遭ったことや父が亡くなったことを乗り越えようとします)や、家族の絆でもあった幻の銘酒「KOMA」を復活させようと努力する生き方に徐々に共感して、仕事としてだけでなく私生活も投じて取材に張り切るところに、グイグイ引き込まれて見入りました。

私自身はまったく酒が飲めないので、関心のなかったウイスキー製造の工程も新鮮でした。出来上がるまでに数十年もかかることがあるのですね。(NHK連続テレビ小説「マッサン」を見ておけばよかったな。)

美大を中退した琉生がいわゆる「腐女子」なのには笑えましたね。ウイスキーのテイスティングをした感想を、そういった方面のイラストに描きためているのです。バッチリ見たかったような、見たくないような…。

ラストで光太郎の後輩が、以前の彼とおなじく「俺はこんな仕事やりたいと思ってないんだよな…」といった風に出てくるのもいい演出。あの後輩くんも成長していくのかな。

琉生を演じた声優・早見沙織は、やっぱり天才です。EDソングの歌声も素晴らしかった。
キャスティングした人、偉い!

ただ、残念なのは配信ではDMM TVでしか見られないことです。製作に関わっているので当然なのですが…。
しかし、クラウドファンディングでBlu-ray化を目指す動きもあり、今後が楽しみです。

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