「ルックバック」ネタバレ感想
2024
何度やり直してでも人類を守る!時間ものSF「オール・ユー・ニード・イズ・キル」
謎の生命体「ギタイ」の攻撃で人類は絶滅の危機に直面していた。臆病な広報担当官ケイジはいきなり前線に送られ、はぐれ者ばかりのジェイ部隊に配属され、あわてふためいているうちに即戦死。ところが、そのたびに生き返り、永遠に同じ時を繰り返すことに。そ...
ひたむきな行動はかならず周囲に伝わる~「ターミナル」
東欧の架空の国クラコウジアからニューヨークのJFK国際空港へ着いたビクター・ナボルスキー(トム・ハンクス)。ところが、そんな折に発生した母国の内乱騒ぎでパスポートが無効とされ、もちろんビザも発行されず、出国手続きで止められてしまう。そしてビ...
大人だからこそ分かった!「インサイド・ヘッド2」の魅力
感情の擬人化、という設定がおもしろい本作。前作未見でも楽しめました。主人公の少女ライリーは、どこにでもいるごく普通の明るくて優しい子。彼女の心の中には、ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリという5つの感情が住んでいます。ヨロコビは、...
新スタジオ誕生にふさわしい長編「メアリと魔女の花」
これをジブリと間違えたのは誰だ。「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」を監督した米林宏昌監督が新しく立ち上げた、スタジオポノックの作品です。まあ、間違えるのも無理ないと言えるかも…。キャラクターデザインが似てますしね。ふつうの少女...
目まぐるしい映像に酔う「映画モノノ怪 唐傘」
2007年にフジテレビ「ノイタミナ」枠で放映されたアニメの初映画。怪異を斬る薬売りの特異なキャラクターと映像美でカルト的人気を博した。天子の御子が誕生した祝いに沸く大奥を描く。しかし儀式「餅曳」は本来、ご生誕の2ヶ月前に執り行われるはずだっ...
自分はもうひとりの自分をかばえるか~「月に囚われた男」
2009年作品で、日本で公開されたのは翌2010年。今はもうなくなった映画館で鑑賞ずみ。監督のダンカン・ジョーンズは、デヴィッド・ボウイの息子です。U-NEXTで再度視聴。ネタバレ感想です。資源が枯渇した近未来の地球に恩恵をもたらしたのは、...
笑いつつしみじみさせられる「ミセス・ダウト」
ロビン・ウィリアムズの多才な演技が光る作品。(惜しい役者を失ったものだ)子供を喜ばせること以外は仕事も私生活もからっきしダメな夫。キャリアウーマンな妻がぶち切れて離婚を突きつけ、調停の結果わが子たちに会えなくなってしまう。それで一計を案じ、...
君だけでゆけ、未来へ~「アリスとテレスのまぼろし工場」
すこし前のアニメですが、「アリスとテレスのまぼろし工場」をご紹介します。Netflixでしかみられないらしいのが残念です。隠れた良作。映画館で3回も観てしまいました。1年近くも前の作品なので、ネタバレ全開でお送りしますね。◼️見伏(みふせ)...
原作がもったいない「蜜蜂と遠雷」
「言えない秘密」とは違い、ガチのピアノコンクール首位争奪戦が繰り広げられる「蜜蜂と遠雷」。恩田陸氏による原作は、本屋大賞と直木賞を受賞しています。かなり以前に読みました。映画はこのたび初めて見ました。(アマプラで鑑賞。)音楽をテーマにした映...
1本のウイスキーは家族の絆〜アニメ映画「駒田蒸留所へようこそ」
「花咲くいろは」「SHIROBAKO」に続く、P.A.WORKS制作のお仕事アニメ。いや、これは全くのダークホースでしたよ。必見です。いままでに「凪のあすから」「白い砂のアクアトープ」といった数々の名作を送り出しただけはあると感心しました。...