やり直しチート能力は家族のため…映画「アバウト・タイム~愛おしい時間について〜」

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過去に戻れる能力の映画ってことで、正直、ちんけなSFかと見くびってました。せめて、父の日以前に見ておきたかったです。(今日の午後、U-NEXTにて視聴。)

モテない赤毛の男の子が、父親ゆずりの「時間をさかのぼってやり直せる能力」を使って、恋人を作ったり、身近な人の不幸を避けようとしたりとするストーリーです。都合のいいコメディ映画みたいでしょう? それが最後に泣かせられるんですよ…。父の日以前に見たかった(二度目)。

自分の子供が変わってしまう(受精のチャンスが変わるから)という笑えないタイム・パラドックスにはぎょっとしましたけどね。

妹を交通事故から救うためにタイムトラベルするものの、それを結局しなかったことにしてしまったりと、彼の本当の優しさがにじみ出ています。

彼女になり妻になる女の子も、はじめ周囲からひとり浮いてるぼっちな子だったのが、明るくて魅力的な女性に変わっていくのも良かったなぁ。

お父さんは、自分の葬式の前後に、何度さかのぼって家族と触れあったんでしょうね。せつない。
最後の望みが、アレですよ、父と子の何のへんてつもない海岸での散歩だというのも、いい…。

結局は、彼も、過去にさかのぼる能力のない私たちも、現在と、いまだ見ぬ未来を大事にして生きていこうよ、と語りかけてくる、温かい作品です。

必見!

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